Vol.337:make noodle かしぐ

2025年3月1日オープン!


 2025年3月1日に注目店が吹田市でオープンする。屋号は「make noodle かしぐ」。大阪・吹田の人気店「らーめん これこれ」の新ブランド店だ!「これこれ」オープン時も取材させて頂いた表利店主から、今回の新店もオープン直前に独占取材をさせてもらえることになった。「make noodle かしぐ」表利店主にKRK直撃インタビュー!



- 約5年前の"らーめん これこれ"オープン直前取材(当サイト記事)で表利店主については取材させて頂いたので、今回は新店について色々聞かせて下さい。今回の新店の構想はいつ頃から?

「新店の構想自体は"これこれ(らーめん これこれ)"を始める前から『近場でもう1店舗をやりたい』というのがありました。"これこれ"が清湯系のスープなので、もう1店舗は白湯系のラーメンで勝負したいと決めていました。」

 

- 場所は江坂で探していたんですか?

「ここまで近くになるとは思っていなかったんですけど(笑)、このエリアでずっと探していました。なかなか近くで良い物件というのが空かなかったんですけど、この場所で営業していた居酒屋さんがもうすぐ出られるという情報をたまたま耳にしたんです。その時、僕は風邪をひいて寝込んでいたんですがすぐにお店へ行き、直接店主さんに直談判しました。『隣の"これこれ"の者ですがどうしても近場でやりたくてずっと探していました。』とお伝えしてお願いしました。それで本当は内覧の予定が翌日からあったようなんですけど、僕に譲って頂けました。」

 

- 内装のテーマは?

「全部壊して一から作り直しました。製麺室も作りました。"これこれ"はカジュアルな感じで若い方からお年寄りまで楽しんでもらえるようなお店を目指していましたが、"かしぐ"に関してはもうちょっとグレードの上位互換である高級感、上品さ、洗練されたデザインを意識して、基本的には和モダンに仕上げています。」

 

- 内装で最も拘った部分は?

「欄間や建具の所(画像参照)が1番の拘りです。あれは僕のおばあちゃんのお家から持ってきたものなんです。おばあちゃんのお家が元々は質屋だった建物で、築100年を超えている歴史のある建物なんです。でも建物自体がもう保たなくなってきていて、どうにか祖母のお家の思い出とかを受け継いでいけないかなと思って、ウチの母に頼んでお店で使わせてもらうことになりました。」



- 屋号の由来は?

「make noodleに関しては自家製麺ということを分かってもらいたくて付けました。"かしぐ"は昔の言葉で例えば『お米をかしぐ』で『お米を炊く』という意味になります。福井では地域によってはまだ残っている言葉だそうです。古き良きの内装も取り入れつつ、新しいことにも挑戦していきたいという気持ち、過去と未来を繋ぐイメージだったので屋号に"かしぐ"を使うことを決めました。」

 

- 商品の紹介をお願いします。

「かしぐは鶏白湯と自家製麺のお店です。鶏白湯でも泡系やドロ系などありますが、僕は鶏の旨味をしっかり感じて欲しいと思い、鶏の旨味を活かせるような香り物だったり色んなトッピングだったりで他では出会えないような鶏白湯を作りました。スープの濃度的には12%くらいの飲みやすいスープに仕上げています。」

 

- メインの味は?

「メインのカエシは塩になります。当初は醤油で組み立ててみたんですけど、鶏の香りというのを醤油が持っていってしまうという感覚がありました。しっかりスープを炊いて丁寧に作っているのであれば、それを活かせるようなカエシで仕上げたいと思いました。」

 

- 新たに自家製麺導入の理由は?

「ラーメン業界で長く携わっていたり、他店とコラボをしたりしてきて、自分でラーメンの麺を作りたいという気持ちが強くなってきました。そして自分で近くに製麺室を構えることによって、品質管理やコスト面でもメリットがあると思いました。最初は"かしぐ"だけ自家製麺の予定です。」

 

- かしぐの商品に合わせた麺のイメージは?

「ラーメンの麺は"これこれ"と同じような麺で傾奇者という小麦を使っています。元々、"これこれ"で清湯でも白湯でも使える麺をと考えていた麺を使っていました。モチモチした食感で、細過ぎず太過ぎず、女性の方でも食べやすい麺。ある程度太さを残すことによって小麦の旨味、鶏の旨味、両方を楽しんでもらえるようにしています。」

 

- つけ麺の麺は?

「うどんとかに使う"追い山笠"という小麦を使っています。食感が白玉のような弾力、もちゃもちゃするような感じですね。それと傾奇者を合わせて10番の平打ち麺にしています。他では食べたことないような独特な食感の麺になっています。」



- 新ブランド店オープンへ向けて今の心境は?

「今まで色んなラーメン屋さんの店舗展開を見てきましたが、2号店がなかなか本店の知名度やブランド力を超えられないイメージがあります。僕は"これこれ"での5年間の中で成長して経験したことを"かしぐ"に全て詰め込んで、"これこれ"に匹敵する、もしくは追い抜いていく気持ちで挑んでいくつもりです。これこれのスタッフにも『僕はこれこれを喰っていくつもりでやるから、それに負けないようにこれこれを守って欲しい』と伝えました。」

 

- 最後に一言お願いします。

「好きなものって人それぞれ違うと思うし、その日の気分によって食べたいものも違うと思うので、"これこれ"と"かしぐ"を使い分けてもらえるようにしっかりギャップをつけてやっていきたいと思います。宜しくお願い致します。」


◆過去記事


◆店舗情報

make noodle かしぐ

大阪府吹田市江坂町1-20-30 キャロル江坂 1F

https://x.com/m_n_kashigu

instagram https://www.instagram.com/makenoodle_kashigu/

オープン日:2025年3月1日

 (取材・文・写真 KRK 令和7年2月26日)