Vol.335:自家製麺めぬま


 今回取材をする大分県大分市で2024年8月にオープンした人気店「自家製麺めぬま」。店主は大阪の名店「桐麺」からの正式卒業生だ。遠い大分市なのでなかなかタイミングが合わず、やっと行く機会ができて取材させて頂いた。てっきり大分が地元の方だと思っていたが埼玉出身だということ。聞いたことない言葉を使った屋号も含めて、色々知らないことばかりなので楽しい取材になりそうだ。「自家製麺めぬま」高野店主にKRK直撃インタビュー!


- ご出身は?

「埼玉県大里郡妻沼町(現・熊谷市)です。」

 

- 元々、ラーメンは好きだったんですか?

「はい。ラーメンに限らず食全般が大好きです。」

 

- 埼玉から大阪へ来たのは?

「新卒で入った会社で大阪に配属されたことがきっかけで、20代のほとんどを大阪で過ごしました。」

 

- ラーメン屋になろうと思ったきっかけは?

「元々は金融の会社で営業をしており、営業の楽しさはあったものの決められた商品しか売れないことにもどかしさを感じていました。『一から自分で作ったものを自信を持ってお客様に提供したい』と思い飲食店を志ざし、元々好きだったラーメンに挑戦しようと思いました。」


- 修行店「桐麺」との出会いは?

「大阪で色んなラーメン屋さんを巡った中で、桐麺は『麺が美味しい!』と記憶に残っていました。僕は『自家製麺』と『鶏白湯』を修行で身につけたいと考えていて、今まで食べた中で一番当てはまるのが桐麺でした。また桐谷大将と実際にお話しさせていただいたときに並々ならぬラーメン愛を感じ、ここで修行したい!と改めて思いました。」

 

- 当初から独立志望があったんですね。

「はい。桐谷大将との最初の面接の段階から『将来は大分で独立したいです!』と伝えていました。」

 

- なぜ突然に大分が??

「ラーメン屋になる前、47都道府県を全て巡った中で、最も気に入ったのが大分県だったからです。2015年にはいつか大分に住むと決めていました。」

 

- 47都道府県を巡った目的は?

「『食・自然・温泉』を軸に旅行をしていました。その3つを全て最高レベルで満たしてくれたのが大分県でした。」


2024年8月10日オープン


 - 大分での場所はすぐに決まりましたか?

「かなり難儀しました。そもそもラーメン屋をOKしてくれるテナントがかなり少なく、その中で一番条件の良い所を選びました。」

 

- 屋号「めぬま」の由来は?

「①自分の出身である妻沼町(めぬままち)②MENがUMAい店③麺に沼る店」

 

- 大分寄りに味を調整したりしましたか?

「大分を意識した味の調整はしていませんが、大分を始めとした九州の食材や調味料をなるべく使うように心がけています。」


- 例えば?

「中野酒造さんの『ちえびじん』という日本酒が好きで、そこの酒粕を鶏白湯に入れています。ちえびじんの酒粕は華やかな香りと気品のある甘さが特長だと個人的に思っていて、動物性の材料では出せない爽やかなまろやかさが出るので気に入っています。」

 

- 大分で鶏白湯やつけ麺とかは珍しいんですか?

「鶏白湯のお店は意外と多いです。つけ麺も増えてきているので、今ではもう珍しくないと思います。」

 

- 高野店主がラーメン屋として一番大事にしていることは?

「『おいしい』より『うまい』ラーメンを作ろうと心がけています。ラーメンは賞味期限が本当に短い食べ物なので、ゆっくり噛み締めながら味わうよりも、『うまい!』と夢中になって刹那的に食べるのが一番良いと思っています。味だけではなく、食感や温度、その日の気温や状態に合わせて最高にうまい一杯をご提供できるよう日々精進していきます!」



◆店舗情報

自家製麺めぬま

大分県大分市高城新町3-22 キリムラビル

https://x.com/menuma_oita

instagram https://www.instagram.com/menuma_oita/

オープン日:2024年8月10日

 (取材・文・写真 KRK 令和7年1月30日)