今回取材するのは岐阜県の人気店「麺処 湯咲」。2019年11月にオープンしてから私は2回食べに来ているが、総合的に高レベルで拘りが随所に光る商品にいつも驚かされているお店だ。「麺処 湯咲」須田店主にKRK直撃インタビュー!
- ご出身は?
「岐阜県の美濃市です。」
- 昔からラーメンは好きだったんですか?
「はい。岐阜県内でラーメン食べ歩きもしていました。」
- ラーメン屋をしようと思ったきっかけは?
「前職はフリーランスとして自宅で音楽関係の仕事をしていました。只、その仕事も一生できる仕事ではないと思っていて、いつか転職しないといけないと思っていました。それで転職するなら好きなラーメン屋がいいかなと思いました。」
- 全く違うジャンルの仕事に不安は?
「たぶん13年ほど前になるんですけど、将来ラーメン屋をするかもしれないので一度働いてみたいと思いました。それで当時好きで通っていたひかりさん(麺坊ひかり)に相談して1年間アルバイトとして働かせてもらいました。本業の音楽の仕事をしながらでした。」
- 初めてラーメン屋で働いてみて?
「人気店ですのでとても忙しかったですけど、どうやってスープを作っているんだろうとか興味あることばかりでしたね。」
- 将来へ向けて自作もしていたんですか?
「ひかりさんではアルバイトだったので調理補助と接客だけでした。1年間のアルバイトを終えた後、まだ音楽の仕事が順調でしたが、将来へ向けて自宅で自作を始めました。」
- 自店で出す商品は迷いましたか?
「自宅で音楽の仕事をしながら、ラーメンの自作も7〜8年ほど続けていました。濃厚系のつけ麺と清湯系のラーメン、その二本柱でやりたいと思っていました。」
- 製麺も自己流で?
「はい。小野式製麺機を中古で買って、試行錯誤しながら試作を繰り返していました。自分はそういうのが好きなんです。スープも寸胴で炊いて小分けにして冷凍していました。」
- ラーメン屋開業を決断したきっかけは?
「自作を7〜8年してきて、この味でいけるんじゃないかと思うようになりました。自分が凄く美味しいと思えれば大丈夫なんじゃないかなという気持ちでした。」
2019年11月28日オープン
- この場所を選んだ理由は?
「岐阜県内で探していて、ココが駐車場が広いなど自分の条件に合ったからです。トラブル回避に駐車場は絶対必要だと思っていました。建物は築40年を超えている物件ですが、自分で図面も書いてスケルトン(内装が一切施されていない状態)から造りました。」
- 屋号「麺処 湯咲」の由来は?
「自分の名前が須田なので当初は麺屋須田とかも考えていたんですが、最終的に"麺処 湯咲"に決めました。理由は恥ずかしいので非公開でお願いします。」
- 遂に自分のお店をオープンしてどうでしたか?
「清湯ラーメンと濃厚つけ麺の2つでスタートしました。ひかりさんの時は接客していただけで作っていなかったのでオペレーションは全然分かっていなかったので、オープン当初はもうめちゃめちゃお客さんを待たせてしまって大変でした。ラーメンとつけ麺で同時に麺を茹でたりしてしまって何も分かっていなかったんです。」
- オープン前の宣伝は?
「オープンの数ヶ月前からYouTubeを開設して、お店が出来上がるまでの工程とか動画をアップしたりしていました。今はX(当時twitter)メインでしています。」
- 自己流でしてきて何か感じていることはありますか?
「修行先が無いので困った時に頼れる味が無いというか、自分の作った味が全てになりますから不安はあります。その分、縛られないのでブラッシュアップとかは凄く柔軟にやれていると思います。」
- 商品紹介をお願いします。
「麺はオープン当初からほとんど変えていないんです。うどんのようなモチモチした感じもありつつ、中華麺みたいな硬さも感じるバランスのいい歯応えの麺を心掛けています。スープはとにかく素材の味を大切にしています。主に鶏豚骨、魚介系の食材を大量に使用して無化調で仕上げています。」
- 須田店主が一番大事にしていることは?
「来てくれたお客さまが喜んで満足して、また来たいと思えるようなお店にしたいです。そのために一番力を入れているのは、常にブラッシュアップを心掛けて常に進化していくことです。」