今回取材するのは荻窪の人気店「麺家 龍~Ryo~」。日本一のラーメン激戦区「東京」で、その豚骨を武器に台頭してきた新進気鋭の注目店だ。年末の多忙な時期に取材する時間を作って頂いた。「麺家 龍~Ryo~」岡本店主にKRK直撃インタビュー!
- ご出身は?
「東京の中野区です。」
- ラーメンは昔から好きだったんですか?
「中学の時に社会科体験で親父の友達がしていたラーメン屋へ行ったんです。そこで『おっ!ラーメンっていいな〜』となって、その頃からラーメン食べ歩きもするようになりました。それから荻窪の春木屋で初めて並んで食べた時に、こんな魅力的なラーメン屋があるんだなと思いました。それが本格的に嵌ったきっかけでしたね。」
- ラーメン屋をするまでの経緯は?
「高校生の時からラーメン屋でアルバイトをしていました。焼き鳥屋とかでもアルバイト経験はありましたがやっぱりラーメン屋が面白かったので、高校卒業と同時に早稲田の武道家で働き始めました。」
- 武道家を選んだ理由は?
「当時は家系とかあまり分からずにもう勢いでしたね。ラーメン屋で働きたいという考えだけでしたから。」
- 家系のお店で働いてみてどうでしたか?
「それまで春木屋さんとか青葉さんとかで食べていたので、最初に家系を食べた時は驚きました。味もドスが利いてるじゃないですか!濃い〜なと思って、最初は硬め薄め少なめとかで食べていたんです。なるべく薄くしようと思って(笑)。でも気づいたら『家系、めちゃ美味しいじゃん!』となっていましたね。」
- 武道家では何年働いていたんですか?
「早稲田の店で三年働いた後、成城の店を立ち上げてマネージャーをしたりしていて、合計で15年ほどお世話になりました。」
- 独立のきっかけは?
「自分で挑戦してみたいと思ったからです。」
- 荻窪に決めたのは?
「地元でも探したりしましたが、居抜きの条件面もあり中々ない時に荻窪のこの物件に出会いました。激戦区、ラーメン屋になるきっかけの街、挑戦するには打ってつけの場所だと思いました。」
- 屋号「麺家 龍~Ryo~」の由来は?
「候補は二つありました。一つは僕の名前(岡本 龍)のRYOからR(アール)だったんですが、他にもRというお店があったのでやめたんです。それでもう一つの候補、麺家 龍〜Ryo〜で決めました。でも後からそのRが閉店したのを知って『Rでもいけたじゃん』と思ったんですがね(笑)。」
- 自店と修行店のラーメンの違いは?
「武道家は濃厚コッテリですが、同じ事をしても修行元は超えられないので、敢えて逆にいきました。自分がそっちの方が好みってのもありますが(笑)。」
- 他にも意識したのは?
「チャーシューも煮豚だったんですけど、ウチでは焼きにしました。前の会社を辞めた後に輝道家でも働いたんです。その輝道家にいた田島開という人と『こういうチャーシューをやりたい』とか話していて、この焼きのチャーシューが出来上がりました。」
- 長く家系をしてきて大変な点は?
「家系って味が結構変わるんですよ。その変わり幅を抑えたいというのを意識しています。でもそこに拘り過ぎると進化もできないので、挑戦もしていかないといけないと思っています。」
- 今後、店舗展開は考えていますか?
「2店舗やりたいと思っています。以前勤めて会社で何店舗かやらせて頂いて経験しましたが、僕には2店舗がベストでした。信用できる人とやっていきたいです。」
- 岡本店主が一番大事にしていることは?
「お客さんの満足度を考えることです。もちろん美味しいラーメンがあってのことですけど、ラーメンが美味しいだけでは今の時代は通用しないと思っています。家の次にここへ帰ってくるみたいなセカンドホーム的な店にしたいと思っています。」
◆店舗情報
麺家 龍~Ryo~
東京都杉並区荻窪4-32-8 パインマンション荻窪 1F
instagram:https://www.instagram.com/ryo.8685/
オープン日:2022年10月26日
(取材・文・写真 KRK 令和5年12月28日)