大阪・中津の人気店「麺処えぐち」が惜しまれて閉店となり、その跡地にて同店で店長を務めていた方が独立開業する。屋号は「Ramen がちんこ一家」。オープン直前に取材する時間を作って頂いたので豊崎まで足を運んだ。「Ramen がちんこ一家」藤田店主にKRK直撃インタビュー!
- ご出身は?
「大阪です。」
- 昔からラーメンは好きだったんですか?
「昔からラーメンは好きでサッポロ一番とか身近なインスタントからが始まりでしたね。サラリーマンの時もラーメン好きだったんですけど、年齢を重ねると人って太りやすくなるじゃないですか?当時の会社の同僚から僕が太るとみんな太るから『太らないでくれ!』という変なキャラクターの指名がありまして(笑)ラーメンを控えていた期間があったんです。ずっと耐えていたので、脱サラをした時にその反動で思いっ切り50店舗くらいラーメン屋を食べ歩きました(笑)。ラーメン本とかで美味しそうなお店を選んで廻っていました。」
- 作る側になろうと思ったきっかけは?
「サラリーマン時代から漠然としてですが自分がオーナーとして何かしたいなと思っていました。いろんなメニューがあるお店よりは、例えばお好み焼きとか焼肉屋、やるなら何か特色のあるお店をしたいと考えていました。ラーメン屋を廻っているとやっぱり安くて美味しいし、こっちも幸せな気分になると感じました。それでラーメン屋をしたいと思いました。」
- ラーメン屋をする決心をしてからは?
「どこかのお店で修行するのが1番の近道だと思いました。それで50店舗ほど食べ歩いた中で特に気に入ったお店が3店舗あり、その中でもダントツで好きになったのがこの場所で営業していた『麺処えぐち』でした。常連として通っている内に募集を見つけたので電話してお世話になることになりました。それが約5年前ですね。」
- 独立志望という形で入るんですね。
「はい。面接の時に独立志望も伝えた上で雇って頂きました。」
- 初めてラーメン屋で働いてどうでしたか?
「まずは包丁捌きが全然できなかったですね。スープ系は量とかレシピがあれば何とかなっていましたが、ネギ切ったりチャーシュー捌くとか血管抜くとか緻密な作業が大変でしたね。だから凄く時間がかかるのでオープン時間までに間に合うのかなと思って僕は先輩方より1時間前くらいに来てやっていました。」
- 挫折しかけたことは?
「僕は人生で挫けたことがなく、一生懸命ひたすらやるだけでしたね。」
- 独立への経緯は?
「5年ほどお世話になって店長も任せてもらうようになってそろそろ独立する場所を探そうと考えていた頃、麺屋えぐち(本店)の移転に伴って麺処えぐちも閉める話が出てきました。タイミングが合ったので、この場所でしたいと社長に相談してここですることに決めました。」
2022年3月12日オープン
- 屋号「Ramenがちんこ一家」の由来は?
「麺処えぐちでは中華そばでしたが、僕が子供の時から親しんできた言葉はラーメンだったんです。そして海外の人もすぐに分かるかなと思ってRamenと付けました。『がちんこ』は素直とか真剣に取り組むという意味、『一家』は働いてるスタッフも含めてファミリーで一緒にするという思いを込めています。それらの言葉を合わせて『Ramenがちんこ一家』に決めました。あまり迷うこともなくすぐに思い浮かびましたね。」
- Ramen がちんこ一家で提供する商品は?
「ベースを大きく変えたりしませんが、自分なりの好みの節の使い方とか取り入れた和風醤油ラーメンとなります。醤油の味より和風出汁を強くしていきます。和風しょうゆらーめん、鶏豚白湯らーめん、王道系の醤油つけめん、鶏豚白湯つけめん、その4本ですね。」
- 券売機に裏メニューのボタンもあるんですね。
「昔から通ってくださっている常連さんの中には『このメニューしか食べない』という方もいらっしゃるのでがっかりさせたくない。だから裏メニューボタンを設置して前から提供していた赤とかも口頭にて対応させてもらうことにしています。」
- お店からの情報発信は?
「自分からの発信とか苦手なので基本SNSはしないでおこうと思っているんです。営業情報とかは食べログに載せていく予定です。」
- 藤田店主が大事にしていることは?
「食なので安心安全。全て国産を使用しています。自分の好みがありますし、お客様の好みも人それぞれあります。近所の人が気軽に来れるような、地域に根付いたお店をしていきたいです。見た目の派手さは無いですけど、なんかまた行きたいな、また食べたいなと思ってもらえるラーメンを僕は追求していきたいです。地味でもコツコツと一生懸命やるだけです。」
◆店舗情報
Ramen がちんこ一家
大阪府大阪市北区豊崎2-8-9
オープン日:2022年3月12日
(取材・文・写真 KRK 令和4年3月2日)