今回取材するのは「らぁ麺 団欒」。2021年6月15日に寝屋川市でオープンした新店だ。オープンしてすぐに食べに行かせてもらったが、昔ながらの中華そばでも出てきそうな家庭的なお店の雰囲気の中、登場したのが本格派の地鶏ラーメン!このギャップに驚かされてすぐに再訪問したものだ。新店ながら完成度の高い商品を提供しているお店に興味を持ったので、今回取材する時間を作って頂いた。「らぁ麵 団欒」山添店主にKRK直撃インタビュー!
- ご出身は?
「寝屋川です。」
- 昔からラーメンは好きだったんですか?
「小学校5年くらいから父と一緒にラーメン食べ歩きしていました。関西だけでなく地方まで食べに行って、それぞれの地方でしか食べられないラーメンを楽しんだりしていました。」
- ラーメン屋をしたいという気持ちは?
「当時はラーメンを食べるのが好きなだけで、ラーメン屋になるとかは全く考えていなかったです。」
- ラーメン屋をしたいと思ったきっかけは?
「アルバイトをできる年齢になってから『天下一品』や『ふくちゃんラーメン』でアルバイトをしました。その時に『食べるのもいいけど作るのも楽しいな!』と思い始め、高校を卒業する頃にラーメン屋をしたいと決心しました。それで父親にラーメン屋をしたいと相談しました。」
- お父さんに相談?
「父親はずっと飲食店をしていてラーメン屋もしていたことがありました。それから父親に基本を含めた全てのことを教わりました。」
- (取材に同席していた)お父さんに聞きますが、娘さんからラーメン屋をしたいと言われるのは予想していたんですか?
お父さん「そうですね。娘はどこかに務めに行くって性格でも無かったので(笑)、相談された時はそれだったら手に職を付けられるしいいなと思いました。その時に(娘に)ラーメン屋をやる条件として、『(僕が)物件を探している間、どこか忙しいお店で1年間だけ勉強してこい!』と言いました。ラーメン屋がどんなものか娘は知る必要がありましたからね。その時に募集があったのが某店(非公表)でした。」
- 某人気店(非公表)で働き始めて、どうでしたか?
「某店で多くのことを勉強させて頂きました。この一杯のためにこれだけ時間をかけてこれだけしてるんだと驚きました。ラーメンに対しての気持ちがだいぶ変わりましたね。」
◆2021年6月15日オープン
- 寝屋川ですると決めていたんですか?
「はい。地元ですると決めていました。」
- 屋号「らぁ麺 団欒」の由来は?
「最初は今時の名前とかも候補であったんですが、やっぱり何か意味のある名前がいいかなと思って父の意見も聞きながら団欒に決めました。家族でしているのが分かりやすいですからね。絆とかも考えましたが、検索すると結構多かったので団欒にしました。」
- 「らぁ麺」としたのは?
「カタカナや平仮名も考えたんですけど、らぁ麺が一番いいと思いました。」
◆地鶏醤油
- 看板を地鶏の清湯に決めた理由は?
「父が昔していたのは違ったラーメンなんですけど、私は年配のお客様でも食べられるあっさり系の綺麗なラーメンを作りたいと思いました。この地域は豚骨ベースのラーメン屋さんが多くて、鶏ガラの綺麗な清湯スープというのは無かったんです。それをココで出したらいいかなと思いました。」
- メニューも少し増えてきていますね。
「限定で味噌も始めましたが、定番に一つ増えたのが濃厚魚介ラーメン。限定として出していたら常連の皆様にウケが良かったのでレギュラー商品にしました。」
- 一枚の大きなチャーシューは強く印象に残りますね。
「当初は2枚のチャーシューでしていたんですが、試作にも協力してくださっていた知り合いの方から『一つにした方がいい』とアドバイスを頂きました。」
- お父さんに聞きますが、子供だった娘さんと一緒にラーメンを食べ歩いていた頃、娘さんといつかラーメン屋をしたいという気持ちはあったんですか?
お父さん「はい。いつか家族でできたらいいなという気持ちはありましたね。実際に始めてみると、娘は休みたいとか弱音も言わないし思っていた以上に向いていると感じています。仕込みもほぼ娘だけでしてくれていますからね。」
- 大事にしていることは?
「一番はお客様に出すものは常に完璧であること。例えばスープの出来が悪いなと思ったら、思った瞬間に提供は中止しています。お客様には常に美味しいラーメンを出したいという気持ちが一番あります。それが常に心がけていることです。」
◆店舗情報
(取材・文・写真 KRK 令和3年11月06日)