今回取材するのは福井ラーメンシーンを長く支えてきた人気店「鶏っぷ」。私が初めて鶏っぷに食べに来たのが2016年4月だった。当時、福井県にはあまり個人店が無く、その中から私が選んだのがまだ福井市で営業していた頃の「鶏っぷ」だった。屋号も印象的だし、いただいた煮干し醤油もかなり気に入ったものだ。
今回、二号店である「鶏っぷ別邸」で店主に取材する時間をいただいた。別邸に行くのも初めてだし、店主と話すのも初めてだ。"鶏っぷ"竹本店主にKRK直撃インタビュー!
- 出身?
「越前市です。」
- ラーメン屋をするまでは?
「社会に出てからはいろんな仕事を転々としていました。飲食は日本酒居酒屋みたいな所で働いていたことがあります。」
- ラーメン屋をしようと思った理由は?
「自分で"日本酒居酒屋"か"ラーメン屋"をしたいと思っていました。日本酒はお魚と合わさなければならないけど、僕は魚を捌けなかったんです。それでラーメン屋をしようと思いました。」
- ラーメンの作り方はどこで?
「ネットで調べてみると『食の道場』というラーメン学校があるのを知り、そこで学ぶことを決めました。食の道場で『やりたいラーメンは?』と聞かれたので『鶏白湯をやりたい』と答えました。福井にまだ無かった系統でしたから。」
麺屋 鶏っぷ(2013年12月20日オープン)
- 福井県ですると決めていたんですか?
「福井以外は全く考えていなかったですね。食の道場から帰ってきてから、2ヶ月くらい探していました。いろいろ物件を見て、『マクドナルドの近くだしここがいいな!』って福井市の物件を決めました。駐車場があるし、1人でやれる規模だったのでちょうどいいと思いました。因みに今までの店、全部マクドナルドの近くなんです。(笑)」
- 提供する商品は自己流で?
「食の道場で学んできたこと、いろんなお店を食べ歩きしたりして自己流で作り上げました。」
- 鶏っぷのラーメンへのお客様の反応は?
「集客でかなり苦戦しましたね。1日でお客様が6人だけの日もありました。それからブラッシュアップを続けて、今に至ります。」
◆越前市へ移転
- 福井市から越前市へ移転した理由は?
「駐車場問題でいろいろあって移転を考え始めて、ちょうど越前市でいい所が見つかったので移転しました。」
- 自家製麺はいつ頃から?
「越前市に移転してからですね。製麺機を購入した時にちょっと教えてもらって、あとは自己流でいろいろ試行錯誤しながらでしたね。」
鶏っぷ 別邸(2019年11月27日オープン)
- 別邸を鯖江市にオープンしたきっかけは?
「ウチで働いてくれるスタッフが増えてきたのが理由ですね。僕が鯖江市に住んでいるのもあります。」
- 別邸の商品は?
「豚メインで清湯と白湯です。オープン当初は清湯だけで始めたんですけど『白湯は無いんか?』と帰ってしまうお客さんがいたので白湯も始めました。福井市とこの地域ではお客様の好みも違いますね。こちらでは白湯がとても好まれます。」
- 竹本店主の大事にしていることは?
「自分で作れるものは全て手造りしたいです。あと、それぞれのラーメンに合った麺を、使い回さずにちゃんと作ることです。」
豚骨チキン白湯醤油
◆店舗情報
●鶏っぷ
福井県越前市上太田町23-9-11
公式HP:http://menyatrip.jp/
Twitter:https://twitter.com/menya_torip
Facebook:https://www.facebook.com/menya.trip/
オープン日:2013年12月20日
●鶏っぷ 別邸
福井県鯖江市有定町2-3-2
オープン日:2019年11月27日
(取材・文・写真 KRK 令和2年12月5日)