Vol.205:麺屋 鶏っぷ


 今回取材するのは福井ラーメンシーンを長く支えてきた人気店「鶏っぷ」。私が初めて鶏っぷに食べに来たのが2016年4月だった。当時、福井県にはあまり個人店が無く、その中から私が選んだのがまだ福井市で営業していた頃の「鶏っぷ」だった。屋号も印象的だし、いただいた煮干し醤油もかなり気に入ったものだ。

 今回、二号店である「鶏っぷ別邸」で店主に取材する時間をいただいた。別邸に行くのも初めてだし、店主と話すのも初めてだ。"鶏っぷ"竹本店主にKRK直撃インタビュー!


- 出身?

「越前市です。」

 

- ラーメン屋をするまでは?

「社会に出てからはいろんな仕事を転々としていました。飲食は日本酒居酒屋みたいな所で働いていたことがあります。」

 

- ラーメン屋をしようと思った理由は?

「自分で"日本酒居酒屋"か"ラーメン屋"をしたいと思っていました。日本酒はお魚と合わさなければならないけど、僕は魚を捌けなかったんです。それでラーメン屋をしようと思いました。」

 

- ラーメンの作り方はどこで?

「ネットで調べてみると『食の道場』というラーメン学校があるのを知り、そこで学ぶことを決めました。食の道場で『やりたいラーメンは?』と聞かれたので『鶏白湯をやりたい』と答えました。福井にまだ無かった系統でしたから。」


麺屋 鶏っぷ(2013年12月20日オープン)


- 福井県ですると決めていたんですか?

「福井以外は全く考えていなかったですね。食の道場から帰ってきてから、2ヶ月くらい探していました。いろいろ物件を見て、『マクドナルドの近くだしここがいいな!』って福井市の物件を決めました。駐車場があるし、1人でやれる規模だったのでちょうどいいと思いました。因みに今までの店、全部マクドナルドの近くなんです。(笑)」

 

- 提供する商品は自己流で?

「食の道場で学んできたこと、いろんなお店を食べ歩きしたりして自己流で作り上げました。」

 

- 鶏っぷのラーメンへのお客様の反応は?

「集客でかなり苦戦しましたね。1日でお客様が6人だけの日もありました。それからブラッシュアップを続けて、今に至ります。」


◆越前市へ移転


- 福井市から越前市へ移転した理由は?

「駐車場問題でいろいろあって移転を考え始めて、ちょうど越前市でいい所が見つかったので移転しました。」

 

- 自家製麺はいつ頃から?

「越前市に移転してからですね。製麺機を購入した時にちょっと教えてもらって、あとは自己流でいろいろ試行錯誤しながらでしたね。」


鶏っぷ 別邸(2019年11月27日オープン)


- 別邸を鯖江市にオープンしたきっかけは?

「ウチで働いてくれるスタッフが増えてきたのが理由ですね。僕が鯖江市に住んでいるのもあります。」

 

- 別邸の商品は?

「豚メインで清湯と白湯です。オープン当初は清湯だけで始めたんですけど『白湯は無いんか?』と帰ってしまうお客さんがいたので白湯も始めました。福井市とこの地域ではお客様の好みも違いますね。こちらでは白湯がとても好まれます。」

 

- 竹本店主の大事にしていることは?

「自分で作れるものは全て手造りしたいです。あと、それぞれのラーメンに合った麺を、使い回さずにちゃんと作ることです。」


豚骨チキン白湯醤油


◆店舗情報

●鶏っぷ

福井県越前市上太田町23-9-11

公式HP:http://menyatrip.jp/

Twitter:https://twitter.com/menya_torip

Facebook:https://www.facebook.com/menya.trip/

オープン日:2013年12月20日

●鶏っぷ 別邸

福井県鯖江市有定町2-3-2

オープン日:2019年11月27日


 (取材・文・写真 KRK 令和2年12月5日)