ラーメン店主とLINEやFacebookで専用グループを作って対談する新企画「ラ~メント~ク」。今回は大阪の名門「JUNK STORY」から独立した3店主とLINEグループを作ってラ~メント~ク!大阪のラーメンブームのど真ん中で育ち、そして独立していった3店主のトークは一体どうなるんだ?
◆本日のゲスト
◆自己紹介をお願いします。
●「ふく流らーめん轍」福山店主(以下「轍」と略)
「ふく流らーめん轍、福山です。39です。」
●「麺屋NOROMA」高岡店主(以下「NOROMA」と略)
「NOROMAとBIBIRIとやってます。高岡です。同じく39です。」
●釈 京子(以下「釈」と略)
「ラーメンブロガーやってた元OL釈です。」
●「らーめん香澄」尼崎店主(以下「香澄」と略)
「らーめん香澄の尼崎です。38なのでだるまさんと拳骨さんの一つ下です。」
- だるま? 拳骨って??
● 轍「ボクがだるまです(笑)」
●NOROMA「僕が拳骨です。(笑)」
●香澄「私はモリゾーです」
◆そのニックネームの由来は?(笑)
●轍
「由来は井川さん(3人の師匠・JUNK STORY代表)に聞いてください(笑)。多分、思いつきです(笑)」
●NOROMA
「結婚したけどずっと高岡 拳骨 利光のままやで(笑)」
●轍 >> NOROMA
「かっこいい!」
●NOROMA >> 轍
「絶対思ってないやん(笑)」
◆お互いの第一印象は?
●轍
「尼崎さん(香澄)はジャンクの先輩で怖かったです。高岡君(NOROMA)は金久右衛門で彼が働いている時に会って怖かって、それからジャンクに入ってきてちびりました。」
●釈 >> 轍
「めっちゃ怖がってますやん!(笑)」
●香澄
「福山さん(轍)は僕と少し違いで入社してきて、包丁も速いし将来のビジョンも最初から決まってて『凄いな~』と思ったし、芸人並みに面白いと思いました。高岡さんは僕がジャンクストーリー退社後に入社して入れ違いだったけど、試作のラーメンを食べさせてもらったりラーメンに熱い人やと思いました。」
●NOROMA
「僕がダルマさん(轍)と知り合ったのは、金久右衛門での修行時代です。常連さんで来てくれていていつも高井田ってゆう丸腸ホルモン入ってる数量限定のらーめんを頼むのですけど、売り切れてる人(笑)。」
●轍 >> NOROMA
「(笑)」
●NOROMA
「もりぞーさん(香澄)は入れ違いなんですが、僕が入る前にジンジャーブラックって限定らーめんをやらはったんでジンジャーブラックってゆうイメージです。(笑)」
●釈「懐かしい(笑)」
●轍「美味かった!」
◆(常連だった)釈さんの3人からの第一印象は?
●釈
「モリゾーさん(香澄)は洗い場でマイペースにはにかむ感じで、私の中では新キャラ認定してました(笑)」
●香澄「仕事覚えが遅く、洗い物率高かったです(笑)」
●釈
「福山さん(轍)は序盤から限定ラーメンがすごい美味しかった記憶があります!福山さんの清湯は優しい味なのにかなりインパクトありました!」
●釈
「高岡さん(NOROMA)は手際良く接客も厨房内作業も卒なくこなしていて、既に完成された感があって存在感ありました!!ビールと唐揚げつまみながらモリゾーさんに絡みまくってた記憶あります。」
◆釈「JUNKに入る前と入った後のギャップは?」
●轍
「入る前は『狭そうやなー』って思っていて、働いたらもっと狭かったです(笑)」
●NOROMA 「めちゃくちゃ狭かったです。笑」
●釈
「私も1日だけ(JUNK STORYで)バイトしましたけど、狭かったです(笑)」
●香澄
「僕は過去の職場で出来なさ過ぎて酷い扱いを受けたので、JUNKでは優しくしてもらったように思いました。」
◆釈「JUNK STORY時代の一番の思い出は?」
●香澄
「師匠に『定休日に自分のラーメンやってみたら?』って言われたことですかねー。独立願望に火をつける大チャンスもらいました。」
●轍
「この三人関連なら、高岡君がやったイカスミ麺のシーフード混ぜそば、ショッキングでした。」
●香澄
「僕は福山さん(轍)が濾し終えた後のスープを、掃除の流水と勘違いして全部流してしまったのをめちゃ覚えています(笑)」
●釈「爆笑(笑)」
●轍
「あの後、いろんなところで材料を自腹で買って、深夜に仕込んだ(笑)」
●香澄
「あのときの師匠と福山さんの表情めちゃ覚えてます(笑)」
●NOROMA
「JUNK STORYの限定は師匠が食べて値段を決めはるのですが、僕が初めてさせてもらった限定が『ヘルシーシーフード』という混ぜそばやったんですが、680円というJUNKで一番安い過去最低値段になりました。(笑)。今でも過去最低かな?(笑)」
◆釈「JUNK時代に師匠に一番叱られたことは?」
●轍
「僕入った当時、卵焼きも作れないど素人だったんでよく怒られましたよー。怒られすぎてわかんないです(笑)」
●NOROMA
「僕は接客についてよく怒られていました。接客苦手でしたし(笑)」
●香澄
「僕も『接客がカタイ』ととにかく言われました。あと、材料の計量やご飯の炊き方や普通のことを度々間違えて怒られてました。」
●轍
「接客はほんとタメになってます。あの当時のジャンクの接客、あんまり出来る人はいないと思う。」
●釈「皆さん、お客さんの名前覚えるの早かった!」
●NOROMA
「特にダルマさん(轍)は暗記力がハンパなかった。」
●香澄「左利きの人とかも覚えてましたね。」
●釈「すごい!」
●香澄「僕ってか社風でした!」
●NOROMA「レンゲの向きですね。」
●轍「そうそう!」
◆お互いを褒めてください。
- まずは尼崎さん(香澄)を褒めてください!
●NOROMA「真面目で謙虚で努力家です。」
●轍
「尼崎さんは実はアルバイトだったんです。正直、井川さんからレシピ的なのはほぼ教えてもらっていないはず。だから香澄がオープンした時は感動しました。人柄がめちゃ出た塩らーめんでした。一杯一杯作るとこも好き!」
- 次は福山さんを褒めてください。
●NOROMA
「面倒見のいい親分肌で、とにかくらーめんも人柄もアツアツです。」
●香澄
「固定観念がない独創的な味付け!どことも似てないし、ガツンと勝負できるとこが凄い!」
- 次は高岡さんを褒めてください。
●轍
「鶏白湯は絶対日本一と思う。子供可愛すぎ。タフすぎ。最高!」
●香澄
「高岡さんは、あんなに行列を作っているのに実はかなり堅実で社員想いなところがすごい!」
◆独立後、互いのお店の印象は?
●轍
「尼崎さんのお店は、何故か尼崎さんにそっくりな人(スタッフ)ばっかりになる。限定に死ぬほど材料突っ込むイメージ。香澄のまぜそばが一番好きです。」
●釈 >> 轍
「わかります(笑)」
●轍
「高岡君のお店はとにかく行列がすごくて、とんでも無く美味いです。ビビリ(二号店)の自動チャーハンマシンがビビる。」
●香澄
「福山さんのお店はスタッフやお客さんに活気やスピード感があって、変な言い方したら置いていかれてる感があるというか、僕と味も考えも真逆ですが美味しくて斬新で。
拳骨さんはぼくと味のベクトルは似てるけど(違ったらすいません)、お客さんへのアプローチもうまいし、味も間違いなく、他の色んなことにアンテナ張ってて強いと思います。」
◆修業時代の自分に、今の自分から声をかけるとしたら?
●轍「マンホールにバルサンだけは入れんなよ。」
●一同「(爆笑)」
●NOROMA
「メンマは人の包丁で切る(笑)」
●轍 >> NOROMA
「なんなんそれ?(笑)」
●NOROMA
「メンマ味付けするのに◯ー油混ぜてるから、メンマ切ったら包丁の切れ味が悪くなる。だから人の包丁を使う(笑)」
●香澄
「色々と見切り発車したので、結果オーライなんですが行ってよかったなーって感じです。」
●轍 >> 香澄
「全然アドバイスとちゃうやん(笑)」
●NOROMA >> 香澄
「日本語でもなくなってきたやん(笑)」
●香澄「間違いました(笑)」
●NOROMA
「香澄のオープン時の塩らーめん食べたい。」
●轍 >> NOROMA
「食いたい。アホみたいにローキー入ってるやつ!あれ原価やばいでしょ?(寸胴に)入りきらなくて足が出てたって話やろ?(笑)」
●NOROMA
「親鳥が多過ぎて入りきってなかったから(笑)」
●轍
「しかも親のみってのが男前すぎ!確か1リットルに一匹入れてたやんな。狂ってるでしょ!」
●釈「食べる側からしたらありがたさの極み(笑)」
◆ラーメン屋として大事にしていることは?
●NOROMA「満足感です。」
●轍
「老若男女に愛される庶民食である事。子供がなりたい、と思うようなお店である事。」
●香澄
「誰かがハッピーになったらいいなっていつも思ってます。食べに来て下さったお客さん、働きに来てくれたスタッフ、納品してくれた業者さん。」
◆ありがとうございました。
●釈
「楽しかったです!ありがとうございました!皆さん、本当にラーメン好きで本当に仲良しですね!」
●香澄「こちらこそありがとうございました!」
●轍「ありがとうございます、脱線しまくってすいません(笑)」
●NOROMA「宜しくお願いします。」
●釈「お疲れ様でしたー・:*+.\(( °ω° ))/.:+」
(取材・文 KRK 令和2年4月18日)