- 出身は?
「大阪の堺市生まれ、堺市育ちです。」
- ラーメン屋をしようと思ったきっかけは?
「ラーメン屋ってわけでなく、昔から自分で何かのお店をしたいという気持ちがありました。ある日、来来亭に食べに行ったんです。当時凄い人気だったし、テレビでもよく見かけるお店で、社員の皆さんも高級車に乗っている。それがきっかけで来来亭に入りたいと思いました。最初は堺の店舗で働き始めたんですが、それから三ヶ月ほどで愛知の新店のオープニングスタッフに選ばれて行くことになりました。」
- 出世が早かったんですね。
「そうですね。でも僕は大阪で店をやりたいという気持ちがあったんです。会社から『全国に店舗展開していく。大阪にはもう出店しないよ』という話を聞いてからモチベーションが下がってしまい、それで来来亭を離れることにしました。」
- 来来亭を離れてからは?
「それから木を塗る塗装の仕事をしていたんですが、やっぱりラーメンやりたい。ラーメン面白かったな~という気持ちが出てきました。それで塗装の仕事をしながら、堺のロケットキッチンというお店で夜だけアルバイトとして働き始めました。昼は塗装の仕事、夜はロケットキッチンという生活を4年間ほどしていました。ロケットキッチンでは軽い仕込みはしていましたが、アルバイトなので接客中心。ラーメンを作るとかはしていませんでした。只、その4年間、自宅で日曜とかずっと自作を続けていました。そして自信がついてきたので、自分でラーメン屋をやってみようと思い、オーナーに伝えました。」
NEW YORK x NEW YORK(2015年7月4日オープン)
- 場所はいろいろ候補はあったんですか?
「当初は大阪市内に出したかったんですよ。でもロケットキッチンで知り合った女性が今の妻なんですけど(笑)、この建物の二階で商売をしていたんです。それで市内をあきらめて、堺市ですると決めました。」
- 屋号「NEW YORK x NEW YORK」の由来は?
「将来的な夢でニューヨークに出店したいというのがあるんです。初心を忘れないために、そういう屋号にしたんです。」
- お店の商品は?
「自作時代に作っていた醤油、塩、清湯系をやりたかったんです。でもお店をやり始めたら大量のスープを作らないといけないのでなかなか再現できなかったですね。
肝としては醤油ラーメンをやりたかったんです。真っ黒で醤油辛くなくて、見た目と反してあっさりしていて食べやすい。そういうのが僕も好きだったんです。そして途中から鶏白湯を始めて、あのエリアではあまり無かったので人気がでましたね。」
SOUP&NOODLE 桜鳳(2019年12月13日オープン)
- 新ブランド店を始めるきっかけは?
「この店舗の話が来た時に、ここの設備の条件があったんです。この設備でできるとしたら水鶏系か魚介系くらい。それで前々からやりたかった水鶏系で新ブランド店をしようと決めました。」
- こちらのコンセプトは?
「『NEW YORK x NEW YORK』と全く違うラーメン。無化調、無添加のスープで技術もいる。高級食材を使ったラーメンで自分の腕試しというか、お客様に本当のラーメンを作って喜んでもらいたいと思いました」
- 今回紹介していただいた平岡店主(Japanese Ramen Noodle Lab Q店主)との関係は?
「僕はラーメンをする前はスノーボードをしていて、プロを目指して海外行ったりとかしていたんです。平岡さんもプロスノーボーダーとして活躍されていました。その当時は全く接点は無かったんですが、僕たちの間に共通の友達がいて、ラーメン屋を始めた頃に『同じスノーボードしていた人が、同じラーメン屋をしている』と聞いていたんです。それである日、その友人と北海道に行って挨拶させていただきました。そして自分が新ブランド店でやりたいと思っていたラーメンを平岡さんがしていたので、『勉強させてほしい』とお願いし、百貨店での催事とかでお手伝いさせてもらって勉強させてもらいました。」
- エレガントな雰囲気がとてもいいですね。
「NEW YORK x NEW YORKは名前の通り、洋風、カフェ風な感じ。こっちは対照的な感じにしたいなと思いました。ラーメンに合わせたような雰囲気、綺麗で清潔感を出したいと思いました。」
- このエリアに無い商品での不安は?
「そこはけっこう勝負というか賭けでした。元々、このエリアは豚骨ラーメンしか無いエリアだったので、受け入れてもらえるか不安でしたね。でも美味しかったら絶対いけるだろうって気持ちで勝負してみようと思いました。」
【KRK動画】屋号の由来、メニュー紹介、etc
<店舗情報>
■SOUP&NOODLE 桜鳳
住所:大阪府堺市東区北野田93
facebook:https://www.facebook.com/sahonoodle/
オープン日:2019年12月13日
(取材・文・写真 KRK 令和2年2月28日)