オープン直前インタビュー
2018年10月17日、奈良県の王寺町に新たなラーメン店がオープンする。王寺町といえば、JRと近鉄線が接続し、道路では国道25号線と168号線が交わる交通の要衝。新興住宅が多く、駅前には多くの飲食店が軒を連ねているエリアだ。近年、"王寺ラーメン博"が開催されているとはいえ、昔からラーメン店は少なく、ラーメンファンにはあまり馴染みの無いエリアだろう。
そんな王寺町にオープンする新店の屋号は、namaiki noodles。店主は人気店"麺屋NOROMA"で店長を務めていた方だ。今回、開店前に少し取材する時間を頂いたので、独立のきっかけ、王寺町を選んだ理由、いろいろ聞いてみようと思う。"namaiki noodles"宇野店主にKRK直撃インタビュー!
- 屋号の由来は?
「僕、小さい頃から生意気って言われていたんです。“なまいき”って漢字で書くと"生粋"にもなるんです。僕がこの店で提供するのは、豚も入れない純鶏白湯、生粋の鶏白湯です。生粋って意味で、ちょっとでも粋にいけたらいいかな~って想いも込めて、namaiki noodlesに決めました。」
- 場所はすぐに決まったんですか?
「元々、天理市の方で店舗を見つけていたんですが、王寺町でのラーメントライアルの話を高岡さん(麵屋NOROMA店主)から頂いたんです。いぜトライアルで約3カ月間やってみると、いろんな方との縁ができてきて、お客様からも『王寺はラーメン屋が無いから、ここでやって欲しいわ』って声を頂きました。それで『こんな良い縁ができてきているのに、王寺を離れる必要はないかな~』と思い始めました。天理の店舗と迷っている時に、今のオーナーさんから『それだったらこのままの家賃でいいから、ここでやってみたら?』と言って頂いて、王寺町ですることを決心しました。このエリアは"ラーメン不毛の地"と言われているので、そういう場所を盛り上げたいという想いもあります。」
- 提供する商品は?
「鶏白湯と担々麺の2本です。あと1つ、鰹で割った鶏白湯も置こうかなと考えています。鶏白湯のイメージは女性にも喜んでもらえる鶏白湯。女性が男性を誘って来店してくれるのも面白いかなって。そういうイメージで味を作っています。
担々麺は僕自身が辛いのがあまり得意でないので、程よい辛さで抑えている感じです。辣油も自家製でしています。」
- 将来的に清湯を出す予定は?
「ちゃんと自分が地に足をつけて、ブレも無く、いつでもこの商品が提供できるようになってからですね。」
特上鶏塩白湯
鶏塩担々
【KRK動画】看板の一杯を作る宇野店主
- 生まれは?
「奈良県大和郡山市です。」
- ラーメンに入るきっかけ?
「高校卒業してから28歳頃までずっと塗装工をしていたんです。その仕事で独立するタイミングになった頃、職場のおっちゃん達が『この仕事は先がちょっときついから、何か違う道を考えた方がいいんじゃないか?』と言ってくれたんです。それでいろいろ将来のことを考えるようになり、自分で商売するなら何だろうなって考えた時、飲食が浮かんだんです。
それから約2年ほど炒飯のお店で勤めてたんですが、内容が作業的になってきてて不安を感じるようになってきました。何かやりがいがある仕事がしたいなって思い、それでラーメンが好きだったので、ラーメン屋がしたいな~と思い始めました。現場仕事で行った各地で食べていた程度ですが、ラーメンが好きでしたから。」
- ラーメンをしたくなってからは?
「奈良県内のラーメン屋さんをいろいろ廻っていました。それで麵屋NOROMAさんでラーメンを食べた時、衝撃を受けたんです。『こんな美味いラーメン、食べたことない!』ってもう驚いてしまって。すぐに応募しに行って、お世話になることになりました。」
- 当時から独立志望はあったんですか?
「はい。面接の時から伝えていました。NOROMAさんでは1年6カ月ほどお世話になり、店長もさせて頂きました。」
- 独立への流れは?
「NOROMAさんを離れて、大和高田市のくろすさんで少しお世話になりながら、自作も続けていました。それで『もう独立しよう!』と思って、動き始めました。」
- 鶏白湯ですると決めていた?
「NOROMAさんの鶏白湯で衝撃を受けて入ったので、僕も鶏白湯で勝負したいなという気持ちが強かったですね。」
【KRK動画】宇野店主より挨拶
<店舗情報>
■namaiki noodles
住所:奈良県北葛城群王寺町久度2-14-12
twitter:https://twitter.com/namaik_1
(取材・文・写真 KRK 平成30年10月7日)