兵庫ラーメンシーンをグイグイと力強く牽引する名店"和海"が、2015年2月6日、同エリア内で新たな店をオープンした。屋号は"ラーメン専門 和心 武庫之荘店"。オープン日に私自身も開店前から並んだが、とにかくラーメンファンの期待がひしひしと伝わってくる熱い日だった。
和心の看板メニュー"追い鰹"は、一言で説明すると"心に響くダシ"。私はとにかくこの一杯に嵌っていて、時々、無性に食べたくなって武庫之荘までドライブしている。以前に当サイトで取材した"和海"木下店主を通して笹田店長に取材する時間を作っていただいた。"らーめん専門 和心 武庫之荘店"笹田店長にKRK直撃インタビュー!
- 出身は?
「兵庫県西宮市です。」
- ラーメンに本格的に嵌まったきっかけは?
「ラーメンは好きだったので時々食べてはいましたが、そんなに遠くに行ったりはしていませんでしたね。ある時、和海本店でラーメンを食べた時に、『あっ、こんなラーメンを作りたいな~!』と一瞬で思ったんです。こんなに幸せに思えるラーメンってあるんだなと驚きました。それから和海本店に通うようになりましたね。本店がオープン2年目の頃です。」
- 自分で作りたいと思って?
「作ってみたいとは思ったんですけど、ラーメン屋になろうとはまだ全然思っていなかったですね。当時はスポーツ系の専門学校に通っていた時で、まだ18歳くらいでした。専門学校時代に、文化祭でラーメンの作り方とか何も知らなかったんですけど、いきなり300食くらい作ったことがあります。そんなに美味しいのができなかったんですけど、メチャクチャ楽しかったです。」
- 当時は違う目標があったんですね。
「卒業後、就職で警察官になったんですが、自分に合わないなと思ってすぐに辞めました。やっぱり自分は好きなことしかできないなと思って、次はスポーツの仕事に就こうと思って、次の就職先も決まったちょうどその時に和海がスタッフ募集をしているのを知ったんです。すぐに和海に電話して『働かせてください!』と言いました。」
- 就職先が決まっていたのに?
「ずっと和海のことが頭にあったんです。本店の塩ラーメンが一番好きでしたね。こんな美味いラーメンを作る人は性格もいいんだろうなとか、全部が出てるなと思っていました。募集して電話をかけてきたのは僕が初めてだったようでした。」
- 木下店主とは客として通ってた頃から話していたんですか?
「客として来てた頃は全然話していませんでしたね。実際に話してみると、思っていた通りの人でした。人柄が滲み出ていて優しい。ラーメンに対して熱くて一直線。頑固なところは頑固。」
- もう迷いは全く無かったんですか?
「決まっていた就職先をすぐに断って、親にも『和海に入る!』と言いました。親には『何それ?好きなようにしなさい』と言われました(笑)。それでこの業界に入りました。」
- 初めてラーメン屋で働いて、どうでしたか?
「本店でなく、まずはこっち(和心)で働き始めました。ちょうどオープン2ヶ月目の頃でしたね。以前に3年ほど和食の店でアルバイトの経験はあったんですが、全然違いましたね。最初は死ぬかと思いました。時間もそうですが、とにかく仕込みの量にびっくりしましたね。それからしばらく和心で経験を積んでから、本店の方で働くことになりました。そして和心の店長が退職することになった時に、次の店長を任せてもらいました。」
- 笹田さんも和心の方の味に関わっているんですか?
「元のレシピはあるんですけど、こっちの味は全部任せてもらっています。限定も時々させてもらっています。大将に味をみてもらって、OKならお客様に提供するという形ですね。」
- 最近作った限定の中で、笹田店長のお気に入りは?
「味噌ラーメン、それと親鶏の醤油ラーメンとかですね。」
- 将来的には、和海から離れて独立する気持ちはあるんですか?
「もちろんあります。今の和海は独立志望のスタッフしかとらないんです。和海に入る時から『自分で絶対したい!』と思っていました。(和海に入って)今で3年目なので、28歳くらいには独立したいなと思っています。」
【KRK動画】和心のラーメンの紹介など
<店舗情報>
■らーめん専門 和心 武庫之荘店
住所:兵庫県尼崎市南武庫之荘1-22-23 プラザ8番館1F
Twitter:https://twitter.com/nagomi0206
(取材・文・写真 KRK 平成30年6月21日)