Vol.68：いかれたNOODLE Fishtons

　大阪スパイスカレー激戦区として名高い大阪市西区に、注目のラーメン店が2017年12月16日にオープンする。屋号は"いかれたNOODLE Fishtons"。店主は名店"麺や輝"（公式HP）出身。数々のラーメン職人を輩出しているこの名門で3年ほど修行をし、満を持しての独立開業だ。

　人気店で多くの経験を積み、いよいよ自分の店のオープンが迫っている今、一体どんな話が聞けるんだろう。オープン2日前という超多忙な日にちょっとだけ時間を作って頂けた。"いかれたNOODLE Fishtons"木下店主にKRK直撃インタビュー！

- ラーメンに嵌まったのは、いつ頃からなんですか？

「大学時代に友達に木津川市の無鉄砲本店に連れていってもらって、それからラーメンに嵌って月一回くらい通っていました。それからしばらく経ってから大阪にも無鉄砲があるって知って、大阪の無鉄砲へ行くようになりました。住んでたのはずっと吹田です。」

- ラーメン屋をしようと思ったきっかけは？

「無鉄砲さんにハマってからは、ずっといろんなラーメン屋を食べ歩いていました。当時、アパレル関係の仕事をしていたんですが、ラーメン食べ過ぎて服が入らなくなってきて（笑）。その頃にはもう『服の仕事より、自分で何かしたいな！』と考えるようになり、それで服で独立するよりラーメンがしたいなと思いました。」

- ラーメン屋をしたいと思ってからは？

「当時働いてたアパレル関係の会社をすぐには辞めれなかったので、1年くらいはアパレルで働きながら食べ歩きして修行先を考えていました。その時に"麺や輝中津店"で弟子募集って貼り紙を見つけました。普通のラーメン屋さんだと社員募集とかスタッフ募集だと思うんですが、そこは弟子募集だったのでその貼り紙に惹かれてました。3年独立制って書いてたので、『３年経ったら自分でもできるようになるのかな』と思い、麺や輝でお世話になることに決めました。」

- "麺や輝"のラーメンは？

「輝のラーメンはオーソドックスな感じで、ここからアレンジしていけると思ったのと、お弟子さんが多く独立していってるってことですね。輝のラーメンって毎日食べれるラーメンなんです。無化調なので体にもいいし。僕は働いてる時はずっと毎日食べていましたから。」

- 初めて飲食店で働き始めて、どうでしたか？

「朝の仕込みから始まったんですが、最初の１週間は教えてもらいながらでしたが、その後からは全部一人でするってことだったので大変でしたね。朝5時からずっとしていました。中津店は毎日200人以上のお客様が来るので、仕込みの量が凄かったですから。この時期に多くのことを学ばせてもらえました。そして輝に入って10ヶ月後くらいから、店長をさせてもらっていました。」

いかれたNOODLE Fishtons（2017年12月16日オープン）

- 独立はずっと考えていたんですか？

「そうですね。入った時から考えていました。輝に在籍してたのは3年と3ヶ月ですね。それから丸一年の準備期間から今です。1年空いたのは物件がなかなか見つからなかったのと、全国をいろいろ食べ歩きしたかったのもあります。」

- 全国を食べ歩き？

「今年の1月～2月は全国を廻っていました。その中でも麺処ほん田さん（東京）が特に気に入って、知り合いを通じて紹介してもらい１ヶ月間だけ働かせて頂きました。ほん田さんの店って決して広くないんですよ。でもその中であっさり醤油、塩、魚介豚骨のこってりつけ麺、こってりラーメンをやってて、『どういう作業をしてるのかな？』と思ってたので、短期間でしたが凄く勉強になりました。」