関西でラーメン好きな方なら一度はこの女性を見たことがあるだろう。ラーメン関連のテレビや雑誌、イベントのサポーターからラジオまでマルチに活躍中の女性だ。レギュラーで出演してる情報番組のラーメン企画の中では、キリッと整った顔立ちの美女が撮影を忘れたように夢中にラーメンを食べてるシーンがとにかく印象に残ってる。
どんな人で、なぜこんなにラーメンが好きなんだろう?話す時間を頂いたので、いろいろ聞いてみようと思う。釈京子さんにKRK直撃インタビュー。
─生まれは?
「奈良県の某所です。関西人の血は流れてないけど、両親がその時に住んでたのがたまたま奈良県でした。」
─どんな子だった?
「子供の頃は泣き虫、わがまま、頑固で、でもお母さんの後ろに隠れてた超引っ込み思案でした。学校でも休み時間、誰とも話さず一人で本を読んでいた。綾波 レイみたいだった(笑)。超文系で、小学校の時は漫画クラブ、パソコンクラブ。中学校では美術部の部長をしてましたね。
そして高校に入ってからちょっと弾けて(笑)、奈良テレビの高校野球の地方予選のスタンドリポーターをすることに。高校野球が好きだったので、担任の先生がオーディションを薦めてくれたので受けたら、合格しました。」
─引っ込み思案だったのに大丈夫でしたか?
「大好きな野球だったから迷わず受けました。テレビの生中継でスタンドからレポートしたりしてました。親に言わせたら『外でも本領発揮してきた!』って頃。自分を出せるようになってきてましたね。」
─自分を出せるようになって?
「高校で生徒会長をしていました。先生が『立候補したら?』って言ってくれたから。当時、新聞部と美術部を兼任してたし。母校では女子初の生徒会長でした。その頃はもう人前で話すのにも慣れていましたね。しかもバンドもしてて、ボーカルをしていました。ジュディマリとかヒスブルとかしてましたね。」
─その頃、ラーメンは?
「田舎だったので"天一"(天下一品)しかなかったです。たまに食べていましたが、まだあまり興味は無かったな~。ただ、食べるのは好きでした。その頃、親が喫茶店をしてたので手伝っていたので焼きそばとかピザを作ったりしてましたね。」
─高校時代とか、モテてたんでしょうね?
「ウチの高校は女子7割、男子3割だったので、それほどモテることは無かったです(笑)。」
─ 大学生活は?
「関西学院大学へ入学し、奈良から片道2時間ほどかけて神戸へ4年間通っていました。奈良の住んでた所は何も無かったけど、神戸に出たら楽しかったな~。難波や梅田も通るし。
当時、軽音楽部に入ろうって思っていましたが、たまたま難波ウォークを歩いてたら"オープニングスタッフ募集"ってのを見つけて、バイトを始めました。"おちゃらん屋"ってラーメン屋さん。大学の4年間、ホールスタッフとして働いていました。そこの賄いが美味し過ぎて、ヤキメシも餃子もあって、パラダイスでしたね。そういえば、当時、その店に関西ラーメン業界の重鎮"パプアさん"が時々来てくれていました。」
─他には?
「バイト先のメンバーとバンドもしていました。音楽はずっと好きで、近くの大学の人とも友達になって、好きなバンドのライブに行くのも趣味でした。友達がきっかけでSound Scheduleってバンドに出会って、今でもライブに行っています。」
─大学卒業後、就職して?
「卒業後に銀行に就職しました。ただ20歳の頃に集中治療室に入れられるくらいの大病を患って、就職してからも薬の副作用とかでなかなか働けず、半年くらいで退職しました。それから半年ほど身体を休めてから、今の会社に就職し9年目くらいですね。今でも定期的に病院に行って検査は受けています。」
─その頃、ラーメンは?
「ちょうど今の会社に入った頃に、たまたま玉造の東成きんせいに出会って!自分でお金を出して食べる価値があるラーメンに出会った!って感じでしたね。『こんなに美味しいラーメンがあるんや?』って驚きました。それからはラーメンにハマり、週2~3回ペースでラーメンを食べるようになっていました。その時は東成きんせいばっかりで食べていたな~。」
─ ブログとかもその頃から?
「店に通ってると東成きんせいの山本店主(現・ラーメン人生JET店主)と話すようになって、それからちょっとずつ他のラーメン店主との繋がりが広がっていくようになりましたね。当時はmixiでちょっとラーメンを紹介したりしてたんですが、mixiしてない友達から『もっとみんなが見れるところでラーメン情報を出して欲しい』って頼まれて、ラーメンブログを始めました。今もしてる華麺ライターKYOKOです。」
─メディアでの活動は?
「いろんな繋がりを通してパプアさんと知り合ったりして、食べる側から紹介する側になっていきました。そして関西望麺会に参加し始めたのも大きかったです。多くの店主や業者さんとかの知り合いが増えました。その頃は関西ウォーカーでラーメン女子部として不定期にラーメンの紹介したり、美人時計に出たりもしていましたね。」
─関西ラーメン四天王?
「ぴあさんの"究極のラーメン本"に声をかけてもらい、四天王として活動を始めました。立場上、その頃から食べにいく店も増やして、果敢に食べに行ってましたね。新店以外にも、JUNK STORYや東成きんせいには重度なリピーターでした。
2011年頃だったかな?"まるとら"って店の小川くんやフスマにかけろ実藤店主と飲み会をしてた時に『関西のラーメン業界を若手で盛り上げられないかな?』とか話してたりしました。とりあえず私は『自分も有名になろう!』って思い始めていて、関西ウォーカーとかでラーメン特集を組んでもらうにはどうしたらいいか?とか考えていましたね。
─自分が有名になっていくことには?
「私は頼まれたことは断らない主義。まさかこんな大事になるとは思ってなかったけど。面白いかな?ってノリで何でもしていました。」
─事務所に所属は?
「今でも入ってなく、個人で活動しています。名古屋とかで話はあったけど、私は関西にいたいので断りました。」
森ちゃん関西ラーメンファイル
─ "関西ラーメンファイル"出演のきっかけは?
「パプアさんが読売テレビさんから『ラーメン食べてる女の子を知りませんか?』って尋ねられて私を紹介して頂いたのがきっかけ。森ちゃん関西ラーメンファイルです。本当は第1回から出るはずだったんですが、ロケ日に有給をとれず、2回目から出ました。今で4年目ですね。ロケする店はみんなで会議して決めています。」
─テレビでのレポーターは?
「高校時代のスタンドレポーター以来、初めてでした。自分では分からないけど、周りの友人達は『いつも通りだったよ。』って言ってくれました。反響がだいぶあってビックリしました(笑)。」
─時々、全く話さず、食べ込んでるのは(笑)?
「誰かがしゃべってるから私は食べ続けていいんや?って感じですね(笑)。」
─ロケ中の拘り?
「テレビなので食べ方に気をつけています。でも"ラーメンを正しく食べる"って意味で、一気にズズズって啜って食べてます。」
─行く店の下調べは?
「あまりしません。私は他の人のブログなども読みませんし、本当に初めて行く店が多いです。行き当たりばったりで、その場でコメントって時が多いです。」
─テレビ出演後、いろいろ変わりましたか?
「テレビの影響で各方面からオファーが増えました。私は選り好みはせず、ラーメンイベントのサポーターやラジオなど出来ることは何でもさせてもらっています。もちろん、会社員なので休みの関係で受けれない場合もありますが。」
─今まで面白かったオファーは?
「関西ウォーカーの企画で"ゴルフ婚活に潜入取材"ってのをしたことがある(笑)。自分が参加してって形で。あれは面白かったな~(笑)。」
─ラーメン以外では?
「ビール飲んでるか、珈琲飲んでるか。カフェというか喫茶店が好きですね。スタバも好きだけど、コメダ珈琲みたいなところで一人でボーっとしてる事が多いです。」
─空いてる時間の趣味は?
「漫画を読んでいることが多いです。漫画が大好きで、それで高校時代は美術部に入ってたくらい。好きな漫画は"るろうに剣心"、"ダイヤのA"、"新世紀エヴァンゲリオン"、"デトロイト・メタル・シティー"、"タッチ"、"南国少年パプワくん"とか。」
─他に趣味は?
「ライブに行くのが今でも好きで、北海道のフェスに行ったり、1つのバンドの東名阪の全ライブ行ったり、ライブで宇和島に行ったり、ライブを通してラーメンと旅行を楽しんでいます。」
─うまい棒?
「子供の頃は遠足のおやつとかで2~3本とかしか買えなかったけど、大人になってどっかのスーパーで30本まとめて大人買いした時の喜ぶが忘れられず、今でも大人買いしてる(笑)。」
─スタイルはどうやって保ってる?
「好きなものを食べてる満足感があるが、みんなが思ってるほどは食べていないと思いますよ。特別何もしてないです。メッチャ寝るくらいかな(笑)?」
─自分で料理は?
「メッチャしていますよ。得意はハンバーグ、ナポリタン、カレー。喫茶店メニューですね(笑)。親が調理師免許を持ってたので自然に学んでいました。夜にラーメンを食べてる分、昼は絶対、自作のお弁当を持っていっています。おかずメインで炭水化物はお昼は抜いているかな?」
─本当にOLしてるんですか(笑)?
「メッチャOLをしてますよ(笑)。朝8時半から18時まで、びっしりパソコン叩いています。仕事場は大阪市内なので、仕事後にラーメン行っています。」
─今後したい活動は?
「今のゆったりペースで好きなだけラーメン食べて、私の後輩的な女の子が出てきたらいいなってのも思います。教えるってわけでなく『自分でがんばれ!』って言いますが(笑)。」
─自分でラーメン屋はしない?
「やりません!。外野が一番楽しいんです(笑)。」
─釈京子って芸名ですか?
「はい。アゴがしゃくれてるから釈京子です。実話ですよ(笑)。ある大御所さんが名付け親です。」
釈 京子